こんにちは、ゆういちです。
カープフィッシングは基本的に置き竿による長時間アタリを待つ釣りです。
しかし、竿の前でずっとアタリを待っているのもなかなか大変なものです。
そのため、カープフィッシングではカープロッドをセットする道具やアタリを知らせる道具類が研究されており、非常にたくさんの道具が販売されています。
また、カープフィッシングでは、釣った後の鯉の扱いがとても丁寧なのが特徴です。
釣った後の鯉になるべくダメージを与えないように配慮されて作られた道具類もたくさん販売されています。
今回は、カープフィッシングで使用する道具類について説明していきます。
バイトアラーム
カープフィッシングは仕掛けをポイントにキャストしたらすぐアタリが出る釣りではないため、アタリが出るまである程度の時間待つ必要があります。
アタリが出るまでの時間はその時の状況に応じて様々ですが、エサを投入してからアタリが出るまでは、最低でも30分から2時間くらいは待つ必要があります。
長い時では、エサを投入してから12時間くらい待つ場合もあります。
アタリが出るまでの間、ずっとロッドの前で待っているのも大変なので、カープフィッシングではロッドをバイトアラームという道具にセットしてアタリを待ちます。
バイトアラームは、ロッドポッドというヨーロッパ式の竿掛けにセットする道具で、中心の溝の部分に滑車がセットされていて、その滑車上にラインを通すような仕組みになっています。

鯉は基本的に向こう合わせなので、鯉がかかるとラインが引き出されていきます。
ラインが引き出される際にバイトアラームの滑車が回り、それに合わせてアラームが鳴り響く事で、アタリを知らせてくれます。
バイトアラームの優れている点は、ラインが引き出された時だけ鳴るのではなく、鯉が針がかりした後に手前に来て、ラインが弛んだ時にも滑車が逆回転してアラームが鳴る点です。
バイトアラームとセットせ使用されるスィンガーという道具をラインに引っ掛けておくと、ラインが手前に弛んだ時にスインガーの重さでラインが手前に移動します。
ラインが手前に移動すると、滑車が逆回転してアラームが鳴り響きます。
無線式のバイトアラームは性能にもよるが、無線の届く範囲は数百メートルから1キロ、2キロくらいまで届くものもあります。
鯉はとても警戒心が強いため、アタリを待っている間はなるべく水辺から離れた場所で待つ必要があります。
なので、無線式のバイトアラームはとても便利な道具です。
しかし、有名メーカーから発売されている無線式バイトアラームはどれも高価なものが多く、数万円から数十万円という価格になっています。
バイトアラームは、Amazonなどで廉価版のバイトアラームも販売されています。
初めのうちは、こういった廉価版のバイトアラームでも十分です。
予算に余裕が出てきたら、性能のいい高価なバイトアラームを検討してみるといいでしょう。
ロッドポッド
カープロッドフィッシングは置き竿の状態でアタリを待つため、ロッドをロッドポットという竿掛けに置いてアタリを待ちます。
ロッドポットにはいろいろなタイプがありますが、オーソドックスなものは4本の足で支えるタイプです。

4本の足で支えるロッドポッドはとても安定感があり、風が強い日でも倒れる事なくロッドを固定する事ができます。
その他には、三脚タイプのロッドポッドもあります。
三脚タイプのロッドポッドは、出し入れやセットが楽な作りになっていて、釣り場についてすぐにセットできるという利点があります。
しかし、三本脚で支える作りになっているため、風の強い日はロッドポッドが風で倒されて、ロッドが傷付いてしまう場合があるので注意が必要です。
このロッドポッドには、バイトアラームを取り付けるネジが前後に付いていて、ロッドポッドの前のネジにはバイトアラームをセットします。
後ろのネジには、ロッドレストといい竿尻を固定する道具を取り付けます。
カープロッドをロッドポッドにセットした状態は、見た目もスタイリッシュでカッコよく、日本の鯉釣りとはまったく異なる釣りに見えます。
鯉を釣るのも楽しみの一つでありますが、カープフィッシングではこういったスタイリッシュなロッドや道具類を見ているだけでもとても楽しいものです。
アンフックマット
カープフィッシングの代表的な道具の一つにアンフックマットがあります。
アンフックマットとはその名のとおり、ハリを外す時に鯉を乗せるマットの事です。
鯉を釣り上げた後に土の上やコンクリートの護岸に直接鯉を置くと、鯉が暴れた時に鯉の魚体を痛めてしまう事になります。
鯉は大物になると体重が10キロ、20キロにも及ぶものもいるため、土やコンクリートの上で鯉が暴れただけで、鯉自身の体重で内蔵を痛めてしまいます。
また、硬い土やコンクリートの上に直接鯉を置くと、ウロコが傷んでしまったり、体の表面の大事なヌメリが取れてしまう事にもつながります。
鯉だけではなく、魚の体の表面にはヌメリと呼ばれる粘液が付着しています。
このヌメリは、魚の体を守るためにあります。
鯉を土やコンクリートの上に直接置いてしまうと、鯉が暴れた時に表面のヌメリが取れてしまって、病気に対する抵抗が弱くなってしまいます。
なので、カープフィッシングでは、鯉の体を痛めないように、鯉を釣り上げた後は必ずこのアンフックマットの上に乗せて、水をたっぷりとかけます。
僕がカープフィッシングで一番素晴らしいと感じるのは、こうした鯉をとても大切に扱う精神です。
僕もヨーロピアンスタイルのカープフィッシングを見習って、いつも鯉を大切に扱うように心掛けています。
カープサック
カープフィッシングでは釣った鯉をキープしておく時は、カープサックというキープ専用の袋を使用し、カープサックに鯉を入れて水中に沈めてキープします。
このカープサックは、とても柔らかい生地でできており、鯉の体の表面を傷つけないように配慮されて作られています。
もし、写真撮影などで鯉を長時間キープしておきたい場合は、このカープサックを利用して、鯉にダメージを与えないように注意してキープするようにしましょう。
鯉を長時間キープする時に、鯉のエラにロープを通してキープする昔ながらの方法もあります。
しかし、鯉のエラにロープを通すとエラに傷が付いてしまいます。
鯉にとってエラはとても大切な臓器です。
エラにはたくさんの毛細血管が通っており、その毛細血管に水を通すことによって鯉は水中で呼吸を行っています。
なので、鯉を長時間キープする必要がある場合は、必ずカープサックを使用するようにしましょう。
もし、写真撮影などで長時間キープする必要がない場合は、鯉にダメージを与えないように速やかに鯉をリリースしてあげましょう。
釣った鯉の扱いについて
鯉はブラックバスやシーバスとは違って、とても重量のある魚です。
大型の鯉になると、10キロや20キロを超える鯉もいます。
鯉の口はブラックバスやシーバス口とは違って、口の部分がとても柔らかくなっています。
釣り上げた後にブラックバスと同じようにプライヤーなどで鯉の口を挟んで持ち上げたりすると、鯉の重量が口の薄い部分に全部かかってきます。
そうすると、鯉の口にとても負担がかかり、口切れをしてしまう恐れがあります。
なので、鯉を釣り上げたら口をプライヤーで挟んでぶら下げるようなことはせずに、きちんとアンフッキングマットに乗せて大切に扱いましょう。
まとめ
今回は、カープフィッシンで使用する道具類について説明しました。
カープフィッシングで使う道具はとても研究されていて、非常に素晴らしいものが多いです。
その中でも特に釣り上げた鯉にダメージを与えないように配慮されたアンフックマットやランディングネット、カープサックなどは今までの日本式の鯉釣りにはない素晴らしい道具です。
カープフィッシグと言うと、ついついカープロッドやボイリーばかりに目が行きがちですが、まずはこうした鯉をケアする道具類から揃えて欲しいと僕は思っています。